かつて、我が国は高度成長の実現とともに『大量生産・大量消費』を行い数々の公害や廃棄物問題などを引き起こしましたが、こうした風潮は国民意識の高まりやバブル経済の崩壊等により衰退しました。21世紀に入り中国、インド、ブラジルをはじめとする国々に工業・農業両面における生産拠点が移行・活発化したことは、それら国々の経済力を高めるとともに、化石燃料の大量消費や森林伐採を伴って二酸化炭素の排出を増大させ、地球温暖化を進める新たな問題になっています。
全世界的に“二酸化炭素の排出抑制”が唱えられている今、我々十河サービスもこうした活動に積極的に参加し取り組んでいきたいと考えています。我が社は創業以来50年を経過しましたが、今ここで原点に立ち返り、ごみの減量(リデュース)、再利用(リユース)、資源化(リサイクル)を基本として廃棄物の分別を徹底し“ゼロエミッション”を目指しながら、二酸化炭素の排出抑制に努めるなど社会的責任を果たしてまいります。
即ち、生ごみを除いた廃棄物に関しては、手選別ラインと機械選別ラインを組み合わせた高度選別ラインにより効率化を進め、大量に廃棄物を分別処理するシステムづくりと拠点整備を進めます。また、生ごみはその内容物によって堆肥化と飼料化に分別・加工処理を施し、農業や畜産業に寄与していきます。
これら廃棄物の再生利用に当たっては新たな価値を創造し、顧客の皆様や消費者の皆様に喜ばれるような製品・サービスの開発に努めてまいります。
かけがえのない地球環境の保全と限りある資源の有効活用を図りつつ、我が社も大きく飛躍していきたいと思っています。
東京・埼玉を中心に北関東、千葉、福島にまで広がる営業エリアを持ち、小売業や食品メーカーをはじめ多業種にまたがるお客様を対象に、事業ゴミの回収から運搬、処理、資源化までのプロセスをワンストップでご提案しています。
その1つが、2013年グループ会社であるテン資源の岩槻工場の新設です。洗浄と破砕の設備機械を新たに導入することで、取り扱い廃棄物の種類が増え、より質の高いリサイクルが可能となりました。このほか、回収したビニールを熱源として発電を行うビジネス、さらに、地方に住む方々の登用による雇用創出など、まだまだ、前に進めていきたいことが数多くあります。もちろん、リサイクルは地球規模で取り組むべき問題でもあるため、チャンスがあれば海外でも事業を拡大していくつもりです。
当社はリサイクルのみに限らず、子会社を通して農業、製造業などの分野でも活動しているため、いろんな分野の仕事に挑戦するチャンスも広がっています。
創業者